後藤 一貴
主観と客観
みなさん、こんにちは!
名古屋市、愛知県と岐阜県、三重県の一部地域対応の出張撮影をしております。
Photograph K STYLE カメラマンの後藤です
物事にはすべて主観と客観がありますよね。
例えば美術館に行ったときに自分が感じたものと作者が表現したいことが
必ずしも合致しているとは限りませんし、
逆にその意図と反していたとしても特に芸術が分かっていないというわけでもありません。
現在に生きている人ならその真意を質すこともできるでしょうが、
過去の偉大な芸術家達に聞けるわけではありませんから。
美術の研究をしている方々がその芸術家が生きていた時代背景や他の芸術家の作品
またそれによる影響、当時流行していた技法や表現方法、
その芸術家のクセや思想などを研究してその作品に作者が込めた思いを
解釈しているので、正解に近いのでしょうが解釈は人それぞれです。
国語のテストで作者の意図を何字以内に要約せよという問題があったかと思いますが、
それも本当に正解なのか今でも疑わしく思います(笑)
写真も芸術の分野に入れてしまえば同じことが言えます。
僕はかなり主観と客観を意識しながら撮影しています。
子供の撮影をするときは、パパ・ママの気持ちになって
結婚式なら、新郎から見た新婦、新婦から見た新郎、ご両親から見た、ご友人から見た
新郎新婦から見たご両親・ご友人・・・
「このシーンは今どんな感じでその目に映っているのだろう」
と意識しつつ、
ホワイトバランスは適切か、露出は適切か構図はいいだろうかといったことを考えながら
撮影をしていきます。
自分が表現したいものだけなら主観だけでいいです。
ただ写真を仕事にするということは自分ではなく撮られる側もしくはその写真を見る方々の
心を満たすことが写真を仕事とする者の使命であると僕は考えています。